ヘンデルを もっと楽しむ もっと聴く♪

企画人とヘンデル

中世〜バロックまでの「古楽」ファンです・・・ヘンデルのマニアではありません(^ ^;)

こんな企画をぶち上げてると、よほどのヘンデル・マニアかと思われるかもしれませんが、そうではありません。
子供の頃から、家で普通にクラシックのレコード(古典派・ロマン派のオーケストラ曲中心)が鳴っていたので、それらを童謡や歌謡曲と同列に聴いて育ちました。
その後、小学校の高学年から中学生にかけて、バッハ ⇒ ヘンデル ⇒ ヴィヴァルディ・・・と、お決まりの順序でバロック音楽に目覚めたわけです。
高校〜大学生の頃は、ロックにハマっていました。
キング・クリムゾン、EL&P、イエス、ジェネシス、ブライアン・イーノなど、いわゆる「プログレ」ですね。
今現在CDを買って良く聴くのは、古楽とイタリア語やスペイン語のポップスです。

特定の作曲家や好きなアーティストのCDを集中して買い集めるのではなく、とりあえず興味のある「方面」をまんべんなく聴いてみようと考える方なので、ヘンデルもたくさんいる中世〜バロックの作曲家の内の1人、という位置づけです。
それにどちらかというと「大作曲家」よりも、「中作曲家」や「小作曲家」(笑)の隠れ名曲を発掘して聴くのが好きなのです。
C・セイシャス(ポルトガル 1704〜42)やT.メールラ(伊 1594/95〜1665)などは大変好きで、CDを見つけるとすぐに買ってしまいますが、彼らと比べるとヘンデルはあまりに有名すぎて、「聴こうと思えばいつでも聴けるから」と、あまり熱心に買い集める方ではありません。

なのに何故「ヘンデルWeb祭り」?

それは、「バッハだけではない」バロック音楽やそれ以前の西洋の音楽について、その膨大なレパートリーや多様性が日本でも認識されるには、まずヘンデルに頑張ってもらわないと、という思いが強いからです。
ヘンデルは、モーツァルトやシューベルトに勝るとも劣らない、希代のメロディーメーカーであり、掘れば素敵な曲がザクザク・・・なのですが、「メサイア」などごく一部の曲を除くと、どんな作品を残しているのか、その存在さえ知られていないのが現状です。(特に日本では)

中でも声楽曲、特にアリア(独唱曲)は、クラシック音楽の中では最も現代のポップスに近いテイストを持っており、良い歌手を得さえすれば、大衆にアピールできる要素が十分あると思われます。
できればヘンデルを「古楽」や「クラシック音楽」という枠組みからひっぱり出して、ヘンデルはヘンデルとして直にメディアに露出させられないかと願っていますが・・・。

ヘンデル自身はもう亡くなっているので、新発見の曲でもない限り作品は限られていますが、演奏や上演面で見ると今後最も新たな展開が期待されるのは、オペラだと思います。
イタリア語のポップスもヘンデルのオペラ・アリアも、私にとっては同じように楽しく面白いのです。
そしてそのイタリア語のポップス(50〜60年代の、いわゆる「カンツォーネ」ではありません)も、歌詞がイタリア語だというだけで、音楽的には英語のポップスと基本的に変わりはありません。

もしヘンデルが現代に生きていたら、ヒット曲連発の超人気作曲家として、印税ザクザクの大金持ちだったに違いないでしょう。
ヘンデルのことですから「英語、イタリア語、ドイツ語・・・何語の歌詞でも作曲しますよ、日本語だってOK!」とメタボ気味(笑)のお腹を突き出して笑いながら、あっという間に1曲書き上げるかもしれませんね。

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